2015年2月18日水曜日

2月18日 快晴 ニギリア登山鉄道の旅

メットラバーラーナヤムからウーティーという山の上にある町まで鉄道が走っています。蒸気機関車で客車を押してあがるのでとても力強いのですが、とてもゆっくりでした。それが旅行者にとってはとてもいい。なぜなら電車から見える景色がとてもきれいで、ゆっくり見ていたいから・・・。そんなニギリア登山鉄道は、鉄道も含めて(たぶん)世界遺産に登録されておりまする。
さすが世界遺産。前日にチケットを買おうとしたら、チケットは残り24枚しかないから、当日の朝並んで買ってください・・・とのこと。5時にチケットを売るので、だいたい4時に並ぶ人もいる・・・とのこと。そこで私とさくらは3時30分起きして、4時少し前に駅に行くことにしました。
まだ真っ暗な街の中・・・バスだけはこの時間にも関わらず動き出しています。よく見るとバスターミナル内には(外)布にくるまって寝ている人が大勢いました・・・。暖かいからできるのだろうけれど、家がない人がこんなにいるのかと・・・気づきました。昼間はどこの街へ行っても、老若男女とにかくたっくさん人が居るので、そんなことに気がつかないんのですね・・・。バスターミナルを抜けて普通の道に出たけれど、普通の道端にも寝ている人がたくさんいました・・・。


さて、4時頃駅についた私たちでしたが、真っ暗なホームには誰もいません。なんだよ!世界遺産だから並んでる人いるかと思ったのに、誰もいないじゃん!ちょっと寒い中、モスキートと戦いながら、2人でおしゃべりしながら待っていると、4時30分頃インディアの若者男子4人がやってきた・・・。やたら明るくおしゃべりをしている。
インディアの男女の関係は結構はっきりしていて、男は男同士でグループをつくりあそび、女の人は女同士でつるんであそぶ。もちろんカップルもいるけれど、あまり男女の友達で歩いている姿を見ない・・・。たまに男同士で手をつないで歩いていたりする(歩き方にも書いてあった)・・・。宗教的なものか慣習なのか、わからんが男同士がすごく仲良くしているのでいいなあと思う。なんか日本の男は男同士でキャピキャピはしないでしょ?
その10分後にちょっとでかい外人の男が・・・。眠そうにタバコ吸ってるわ~。その外人が4人のインディアンに「登山鉄道に乗るにはここに並べばいいのか?」と聞いている・・・。「そうだ」と答えている・・・。おお、よかったオレらもここでいいんだな!と安心。その後そのデカ外人がドイツ人のジョシュくんであることが判明。一人でサウスインディアを2ヶ月旅していて、クライミングが好きで、アレルギーあったりするからインディアではライスとロッティーみたいな粉パン系しか食べていない(カリーは一切なし)、なんかおもろいやつであることも判明。座席とチケットが取れたので、ホテルに帰ってパッキング&親父殿を連れて駅に戻った。インディアの青年たちはとても親切で、ギャーギャー騒いでいるけれど、質問したり困っている様子を見つけるとすぐに声をかけてくれる。座席が決まったあと、チケットを買うため、全然違う場所に行かなければいけないのだが、それも「一緒に行くから大丈夫!」と連れて行ってくれて、受付も一緒にしてくれて・・・。ホテルに一度戻ることも伝えると、「席をキープといてあげるから大丈夫!」と言ってくれて、インディアの若者はとっても親切よ!とっても親切よ!

 











結果、4時に並ぶ必要はなかったが(5時30分に来た人もギリ乗れてたから)、いい出会いができたので(この後も彼らと)、よかったし世界遺産に乗れたんだから、全てはオーケーね!眠くて世界遺産で一瞬寝たけどね・・・。



 

 




まあとにかく景色がすてきでした。インディアの森は初めてでしたが、基本的にはスリランカとあまり変わらんかな・・・。と思うけれど緑がいっぱいできれいよね。紅茶畑もどっかで見たことあるけど、やっぱりきれいよね。サルもどっかでたくさん見たけど、やっぱりおもろいよね。







ちょくちょく止まって、トイレ行けたり、お茶したり景色を眺めたり、おしゃべりしたり、ご飯食べたりできるから、世界遺産同様ゆっくり余裕があってよかったよ。
朝駅でジョシュくんの次に並んでいたインディアの家族がいたんだけど、お父さんが銀行マンで、すげー喋る人で、質問もすげーしてくる人で、ジョシュくんなんか結構複雑な(オレだったら、初対面でそんなことまで絶対聞かない・・・)ことまで聞かれていて・・・、なんかおもろいおじさんだと思っていた。そしたら、奥さんの手作りと言ってドーナッツみたいなのみんなに配り出して、なんかどっかのおばちゃんみたいなおじさんだと思った・・・。その人はなかなかな知識人でもあるので、「あの木はなんていう木ですか?」て聞くと、聞いていないことも含めてすげー答えてくれて、なんかガイドさんみたいだなあ~と・・・。
この人がすごく特徴的なのだけれど、インディアの男性は話し始めると早い段階で必ず「仕事は何をしているのか?」と聞いてくる。どっから来たか聞いて、名前聞いて次に仕事・・・。ツーリスト同士では聞くにしてもこんなに早い段階では聞かないのが実感だ・・・。オレだけかな・・・?旅をしているとそんなに大事でもないことだからかなあ・・・。話していれば必ず聞くことではあるけれど、なんかインディアな感じなのかなあ~と勝手に思っていました・・・。

ジョシュくんが「日本人は写真を撮るときに顔の近くでピースをする」と言い出した。それでオレらはしないけど、やってみようかとやってみた。そのあとでさくらが半分馬鹿にした感じでオレの頭に巻かれたタオルを指差して「ディス・イズ・ジャパニーズスタイル・トゥー」とか言い出して、ジョシュくんも「ほんと?」とかなってる・・・。ちょうど「館山シーサイドホテル」って書いてあるタオルがたくさんあるから、それをジョシュくんにあげて、頭に巻いてあげたら、インディアの青年4人も反応・・・。「オー!ディス・イズ・ジャパニーズスタイル!」みたいになったので、大和家から持ってきた、マジでいらない読売ジャイアンツの手ぬぐいをあげることにした。全員の頭に巻いて、「ザッツ・クール・ジャパニーズスターイル!」とか言って写真パシャパシャ撮りました。そのあと、銀行マンの質問も盛んになり、インディアのターバンの巻き方やロンギの巻き方、日本の着物の話とかして、世界遺産の景色を忘れてワイワイしました。最高に楽しかったぜ!みんないい人たちだよ・・・。ありがとね!
 





ジョシュくんとは電車を降りたあとウーティーの街でも一緒に過ごしました。オレらはきのうに続いて昼食にミールズを食べたけれど、彼はロティーというナンみたい
なやつを4枚くらいのみ注文・・・。味気なさそう・・・とオレも思ったけれど、店のおじさんたちはもっと信じられないみたいで、なんども「それだけでいいのか?」「カリーは?」と聞きに来た・・・。「またかよ・・・いらねーって言ってるだろ・・・」みたいな・・・、結構うんざりしながら、かなり苦笑いしながら断るジョシュくんが少し哀れで、なんかおかしかった・・・。
 






ちょっと遅めのランチをがっつり食べたあと、ジョシュくんも一緒に街のすぐ側にあるウーティーレイクに行きました。湖がこの町の素敵な場所という感じだったので行ってみたけど、そんなに素敵ではなく、むしろ遊園地みたいな感じでつまんなかったです・・・。湖なんだから湖沿いに遊歩道があって湖の景色を楽しめる・・・なんていうのは当たり前じゃない?と思っていたがそれがない・・・。インディアは暑いからあんまり散歩なんて習慣はないのかね・・・。
しゃーないから、さくらが馬に10分乗ったあとに、湖から少し離れた車が通る道を40分ほど散歩しました。なんかバラックが建ち並ぶ地域を横切り少しドキッとした。明らかに貧しい暮らしが見えた。空がとてもきれいで写真を撮った。


 




 

 

 
街でジョシュくんと別れた。「もしかしたらハンピで会えるかもね」と言って別れた。


 

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