フクギ並木を見終わって、海沿いの道で写真を撮っていたら、通りすがりの漁師風のおじさんが声をかけてきた。
「どこから来たの?」
「東京です。」と応えると、
「サザエ食べていくか?うちは安いよ!」と、いかにそのサザエが安いかを強引に力説し始めた。おもしろいし、チャーミングな人なので、
「へえ~そうなんすか~。」と話を聞き、サザエを食べることにした。
なんか水槽のある(でかい風呂のような)店の中も見せてくれた。おじさんは、ちょー自慢気。
サザエは少々小ぶりながら、めちゃくちゃおいしかったっす!
そしたら、きたよきたよ。
おじさん「海ブドウ食べる?」と重ねてきた。
「海ブドウもあるんすか?」と聞いたら、どさっとお皿にのせてくれた。
「食べてみてよ!おいしいから、ちょっと待って!おいしい食べ方あるから…。」とゴマドレッシングをかけてくれた。
おいおい、これでいくら分だよ…。と思いながら食べた。これまたおいしかったっす!
ちょうど宿で一品持ちより会が毎晩あるので、少し買っていくことにした。
そしたら、きたきた、きたきたー!
「もずく食べる?」
もちろん「え!もずくもあるんすか?すごいっすね!」と返した。
「いや、オレはすごくないよ」とかふざけて言い出すからおもろい。
もずくもたっぷり食べて、これも宿へのお土産&自分のご飯にすることにした。
帰ってからスーパーとかで調べたら、海ブドウももずくも安めでしたよ。かもられてると思ったけど、そんなことなかったのね…。
お支払も終わったので、そろそろ帰ろうかな…。さすがにもうおしまい…。とリュックを背負うとしたら、
「これからもずくとりいくんだよ。さっきもとりいくとこだったんだよ。いく?」と言われた。
こりゃあいい。短い時間だが、長靴をおかりして、もずく漁に連れていってもらった。
船でほんのすこし沖へ(歩いては途中泳がないと行けない)。白骨化した珊瑚の上をざくざくふみながら、もずくを取っていく。けっこうあるのね。
おじさんあっという間に手一杯のもずくを取っちゃいました。
「すごいっすね!」と本気で言ったら、「いや~、すごくないよ。富士山の方がすごいよ。」と意味のわからんギャグを言って照れていた。
船で一応礼儀と思い、「大和って言います。」とおじさんの名前も聞いたら、
「いや~名前はいいよ~。『ありがとう』って言うだけでいいよ~。」とふざけて言っていた。
なんかうさんくさいが愛くるしいこのおじさん…。別れ際、なんか寂しそうにみえちった。オレもなんか寂しくなっちった…。楽しい時間、心から感謝します。
これ天久のおっさんじゃん?! 「ここは人生の楽園だよ~」とか言ってる、海をのぞむステキなテラスがある。 ウニ食わせてもらったな~ くだらないことを聞きながら。 海外によく行くとか言ってたかな~ 海ブドウ作ったのは自分って言ってたかな~ ・・・だとしたら老けたな・・・
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