お昼ごはんを食べてから、本村(ほんむら)という場所に移動。
美術館から少し離れた場所にある、直島のもうひとつの観光地。
ここでは「家プロジェクト」と言われる、これまた現代アートな作品がたくさんある。
昔ながらの古民家が立ち並ぶ町並みを歩くだけでも、いとをかし でとてもよい。
しかし、空家になった古民家を改造し、それ自体をアート作品にしているのが「家プロジェクト」なるもの。
午前中に行った美術館は自然の中にあって、自然込みの作品が多かったが、こちらは家や町並み、つまり人の生活の中にある作品ということになる。
街をウロウロ歩き回りながら、アートな家を探しまわるのも、スタンプラリーやってるみたいでおもろーでした。
「石橋」という古民家の中に 千住博 という人の滝の絵があった。
これ すごい!
ニューヨークかなんかにアトリエがあって、作品作ってるってテレビで見たことあるんだけど、まさかこんなところでお目にかかれるとは思っていませんでした!
家の奥にある蔵みたいな所に入ると、壁一面に滝の絵が飾ってある。
迫力もあるけど、とうとうと落ちる水の感じ・・・。細かくて霧のような水しぶき・・・。すごいっす!
座ったまま15分ほど、鑑賞させていただきました。
日本画っていいねえ。
「南寺」っていうところに行くと、真っ暗な部屋に通される。
本当に真っ暗だから案内の人がゆっくり声で誘導してくれて、椅子に座らせてくれた。
「では、始めます。このまま5分間お待ちください」と言われて、静かに待っていた。
どうやら他にも人がいる気配・・・。でもどこに何人いて、部屋がどれくらいの広さなのか、さっぱりわからない。それぐらい暗いし、みんなじっとして、静か~にしている。そういう空気ね。
5分後に何が起きるのか期待している。そういう空気ね。
そこへ、新たなお客さんが案内されてきた。もう始まってるけど、まあいいさ!
声の感じで、どうやら若いカップルみたい。
先を歩いてきた男の方が、どうやら、オレの隣に座るみたい。
と びっくり!いきなりオレの手の上に座ってきた!
え~! しかし、オレは冷静に何も言わずに手を引っ込める。間違いなく気がついているのに、その男は何も言わずに、そこに座っている気配・・・。
え~!ちょっと~。「すいません」ぐらい~、なんとかならんのかな~。
と思いつつ、「こんなカップルに惑わされてはいけない。集中して暗闇を過ごそう!」
と思ってたら、
げっ!
そいつら今度はおしゃべりし始めた・・・。
「まじで真っ暗だね」「やばいねこれ こわくない?」「5分ってながくない?」
確かに・・・。確かに5分ってけっこう長いよ!でも、みんなその後、何が起きるか楽しみにして静か~にしてるのよ。声に出したいドキドキしてる気持ちを自分の中に押しとどめて、じーっと待っているのよ~。
どうか静かにしていておくれ。
そしたら、その男の方が、「5分って言ってたよね?今 何時だろう?何時に入ってきた?」と彼女に話しかけ、もぞもぞ動いている・・・。もぞもぞ何かを取り出す気配・・・。まさか・・・。やめて!
ついに・・・。 携帯が・・・。 ピカっ!
と光った液晶を視野に入れた瞬間、マイ レフトハンドが反応し、光を防いだからよかったものの、絶対に影響あったっしょ・・・。 てか、すげーなこいつら・・・。ここで携帯光らすか・・・。
まじで信じられんなこの男は!どんだけアホで、どんだけ空気読めんのかな・・・。
はっきり言います。「私は、お前らみたいなやつに がっかりするために旅をしているのではありません!お願いだからとっと帰ってください!」
心の中でそんなことを叫んでいたら、5分が経ちました。
5分後、なにが起きたかは内緒ですが、さっと動いた マイ レフトハンド のおかげで、十分楽しむことができました。よかったよかった。
明るくなってカップルの顔をみたら、船で見かけたカップルだった・・・。「美男美女カップルだなあ~」と甲板で見たのを思い出した。 いい女 + いい男・・・。 まったく・・・。
ま、おもしろかったから、なんでもいいやっぷ!
南寺は良かったなー 目が見えてくると、光の中に人が吸い込まれていく・・・あの世に旅立っていく人のように見えたな。あの作品テーマは、境界線だな 歯医者(廃舎)って言ったっけ?そいつも良かったなー なーぁんてね。 美男美女は何でも許されるんだよ。
返信削除いのさん
削除まじか!オレ死ぬとこだったのか?あぶねー。
「歯医者」ね。あったあった。みたみた。そんな感じ・・・。