さて、満腹になった「アリちゃんとゆかいな仲間たち」は、キャンプ場を素通りして増冨温泉というお風呂へ行くことにしました。
素晴らしくキレイな林道を下ること30分。増冨温泉に到着。
緑輝く木々に感動したのか、すぐ横を流れる透明感溢れる清流に癒されたのか、なっちゃんは「気持ち悪い~。酔った~。」と頭を抱えておりました。
ちょっと刺激が強すぎたのかな…。美し過ぎたのかな…。
なんでも「過ぎ」てはいけないのかもね~。
増冨温泉は、なかなかいいお風呂です。天然ラジウムなんとかっていって、茶色い鉄臭い、身体によさそうなお湯です。
源泉の温度が低いみたいで、25度、30度、35度、37度って感じで、温度別のお風呂がいくつもあるのですな。
温度が低いからか、みんな じーっと 入っている。
温度が低いからか、みんな ずーっと 入っている。
温度が低いからか、みんな しーーん として入っている。
聞こえてくるのは、アリちゃんの天才的なはしゃぎ声のみ…。
そんな声を完全にシャットアウトした私は「30度風呂」にじーっとつかって、人生について考えていたわけです。そしたら…、
全身しわしわのおじいちゃんが(ほんとに全身しわっしわだった)、小刻みに震えながら30度風呂に入ってきた。オレの斜め前に座り、目をつむり、上を向いて口をパクパクしている。気持ちよさそうだなあ~。とみていたら…。
しばらくすると、目をつむったまま、上を向き、ゆっくり沈みはじめた…。とてもゆっくり…。とてもゆっくりなので回りの人も気づかない。ゆっくり沈みながら、ついに頭がお湯に入って、おでこから口(顔部分)が水面に出ているだけの状態になった…。
「おいおい、大丈夫かよ!」と思ったり、単純に「見た目がちょっと気持ち悪いなあ~。」と思ったり、「ちょっとオレもやりてーなー」と思ったりしました。
苦い顔で後ろを振り返ると、アリちゃんが寝湯で寝ているパパに「もうでようよ~。」的なことを必死で話しかけています。パパは「う…ん。もう少し…。あと◯◯秒…。」的なことを眠気と闘いながら必死で応えています。
暇極まりないアリちゃんと目があったので、20秒ほどジェスチャーであそんでから、
もう一度元の体制にもどり、沈みゆくおじいちゃんを視界から外し、静かに目を閉じてみる…。
改めて、
「この風呂いいなあ~。」と…。
ありゃ、Gさんたち「私は生きています。心配しないでください」的なシールをおでこにでも貼っておくべきだね。ことごとく皆さん寝てるからねぇ。で、おいらも・・・アリさえいなけりゃ!!! 源泉風呂最高やわー ああ、何だかポッポしてきた。ポッポポッポ
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